ノーベルバイオケアについて
ノーベルバイオケアは、より多くの患者様により良い治療を受けていただけるよう、その治療に携わる専門家の皆様を支援し貢献いたします。この理念は、ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士がオッセオインテグレーションを発見し、史上初の歯科用インプラント治療が実施されて以降、長年に及ぶインプラント治療の研究と開発に裏付けられています。
そのため、当社は現状に満足することなく、常により良い製品とソリューションの開発と提供に努めています。当社は、より良い治療を患者様に提供するには何が必要で何が求められているのかを追求し研究するイノベーターです。
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ノーベルバイオケアについて
革新的なインプラントをベースとした歯科修復分野における世界的なリーディング・カンパニーである当社の目標は、歯科専門家の皆様を通じて、患者様のQOLの改善を図ることです。
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当社の歴史
ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士によるオッセオインテグレーションの発見から生まれたルーツを持つ、唯一無二の歴史
ノーベルバイオケアとは
ノーベルバイオケアは、インプラントを中心とする歯科修復分野における世界的なリーディング・カンパニーです。当社の目標は、患者様により良い治療を提供いただけるよう、歯科専門家の皆様のサポートを行うことです。
この理念は、長年に及ぶ継続的なイノベーションに基づいており、すべてはペル・イングヴァール・ブローネマルク博士が発見したオッセオインテグレーションに由来しています。それ以後、ノーベルバイオケアは、科学に裏打ちされた前向きなソリューションで、治療を受ける何百万人もの患者様と歯科医療に携わる皆様を支援してきました。
ノーベルバイオケアは、専門知識・技術の習得におけるあらゆる段階でお客様を支援し、診療のサポートとなる情報の提供に加えて、充実したトレーニングと教育プログラムも提供しています。スイスのチューリッヒに本社をおき、生産は米国、スウェーデンにある2か所の施設で行っています。製品およびサービスは、関連会社と販売代理店を通じて80か国以上でお求めいただけます。
製品には、歯科用インプラント・システム、個々の症例に合わせた精度の高い補綴装置を製作するノーベルプロセラCAD/CAMシステム、インプラント治療のプランニングを行うデジタル・ソリューション、そして安心安全なインプラント手術を実行するためのガイディッド・システムやX-ガイドなど幅広い治療を実現するための製品群を取り扱っています。
当社の歴史
インプラント歯科学における当社の歴史は実に特有なものです。患者様のニーズによって、1つのイノベーションの理念が推し進められ、当社は医院やラボで知識や技術を磨き始めた歯科専門家たちに触発され、今日に至るまで導かれてきました。
ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士がオッセオインテグレーションを発見したことに始まり、博士が最初の患者様を治療した後に成長した一連の企業が、ノーベルバイオケアとなったのです。
ブローネマルク博士がオッセオインテグレーションを発見
1950年代、若き科学者ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士は、血流の解剖学の研究に没頭していました。
研究の一環として、博士がウサギの脚に特別に改良されたチタン製の生体顕微鏡を取り付け、骨組織内での微小循環の研究を行いました。
実施していた研究が成功裏に終了し、骨から金属製の器具を取り外そうとした時、博士はチタンと骨が結合し外せなくなっている事実を発見しました。
「その後まもなく、生体がチタンに対して拒否反応を起こさない能力の研究へと方向転換しました」とブローネマルク博士は語っています。
1965年-最初のチタン製インプラントの埋入
1965年、スウェーデン・ヨーテボリのイエスタ・ラーション氏は口腔機能障害を持っていました。最初の歯科用インプラントがペル・イングヴァール・ブローネマルク博士によって注意深く埋入され、その後、イエスタ・ラーション氏の人生は劇的に変わりました。
大規模な治験および長年にわたるさらなる研究の後、ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士はスウェーデン企業のBoforsと共にノーベルバイオケアの前身にあたるノーベルファルマを設立しました。
1981年-スウェーデンのヨーテボリにノーベルファルマ設立
1988年-最初のザイゴマ・インプラントを発売
1988年、ブローネマルク博士は、重度の骨吸収が見られる上顎骨のリハビリテーションを目的としたザイゴマ・インプラントを発表しました。ブローネマルクシステム・ザイゴマ・インプラントを頬骨に固定することで、複雑な手技を必要とする骨移植を避けることができます。1
1989年-最初のセラミック製CAD/CAMコーピングを発売
マッツ・アンダーソン博士は、初のセラミック製CAD/CAMコーピングを製作し、歯科用補綴装置の機能性と審美性に大きな躍進をもたらしました。
1996年-ノーベルファルマからノーベルバイオケアへ
1997年-最初のテーパード・インプラントの登場
リプレイスは、歯根形状が付与された史上初の歯科用テーパード・インプラントでした。リプレイスセレクトとノーベルリプレイス・テーパードは、世界中で最も多く臨床に使用されるインプラント・システムになりました。
1998年-最初の傾斜埋入および抜歯即時埋入ソリューション:All-on-4®治療コンセプト
パウロ・マロ博士と共同で、歯科では初めてとされるインプラントの傾斜埋入および即時負荷が可能なコンセプトを構築しました。All-on-4®治療コンセプトです。
2000年-TiUniteによりインプラント治療の成功率が向上
オッセオインテグレーション獲得のために陽極酸化処理が施された中等度の粗面を持つTIUniteが発売されました。その後、世界で最も臨床研究が進んでいるインプラント表面の1つとなりました。2
2005年-即時負荷についてFDAの認可を取得
即時負荷が米国食品医薬品局(FDA)の認可を受けました。当時、この認可を受けたのはノーベルバイオケアだけでした。
2005年ー最初のガイディッド・サージェリー・システム発売
2005年、3Dによる治療プランニングおよびガイディッド・サージェリーを実施するための最初の包括的なコンセプトを取り入れ、デジタル・デンティストリーが歯科インプラント治療に導入されました。
2008年-ノーベルアクティブの発売
ノーベルアクティブは、通常では不可能とされる症例においても、即時負荷を可能にする特長を備えています。今日に至るまで、模倣されることはありますが、決して同等のものとはなりません。3-6
2015年-世界的な科学テクノロジーのイノベーション企業体であるDanaher社のグループ企業となる。
2019年-Xeal™ and TiUltra™によりムコインテグレーションの時代が到来
ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士は、オッセオインテグレーションの発見により、歯科インプラント治療を可能にしました。ケルンで開催されたIDSにおいて、Xeal™ and TiUltra™が発売され、軟組織への密接した付着にフォーカスし開発された表面性状を発表しました。7,8
参考資料
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- Kolinski ML, Cherry JE, McAllister BS, Parrish KD, Pumphrey DW, Schroering RL.Evaluation of a variable-thread tapered implant in extraction sites with immediate temporization: A 3-year multi-center clinical study.J Periodontol.2014;85(3):386-94
- Irinakis T, Wiebe C., Clinical evaluation of the NobelActive implant system; a case series of 107 consecutively placed implants and a review of the implant features.J Oral Implantol.2009;35:283-88
- Galindo DF, Butura CC. Immediately loaded mandibular fixed implant prostheses using the all-on-four protocol: a report of 183 consecutively treated patients with 1 year of function in definitive prostheses.Int J Oral Maxillofac Implants.2012;27:628-33
- Wennerberg , Alrektsson T, Chracanovic B. Long-term clinical outcome of implants with different surface modification.Eur J
Oral Implantol 2018;11(Suppl 1): S123–S136 - Karl M and Albrektsson T. Clinical performance of dental implants with a moderately rough (TiUnite) surface: A meta-analysis of prospective clinical studies, Int J Oral Maxillofac Implants.2017;32(4):717-734
- Chen, C.-H.; Coyac, B.R.; Arioka, M.; Leahy, B.; Tulu, U.S.; Aghvami, M.; Holst, S.; Hoffmann, W.; Quarry, A.; Bahat, O.; Salmon, B.; Brunski, J.B.; Helms, J.A.A Novel Osteotomy Preparation Technique to Preserve Implant Site Viability and Enhance Osteogenesis.J. Clin.Med.2019, 8, 170.
- Zemp J, Velikov S, Weißbrot S, et al. New Low-speed Site Preparation Protocol Significantly Reduces Noise.J Dent Res.2020;99 (Spec Iss A):3053